よくある質問

- FAQ -

リーマ

リーマとはどのような工具ですか?

リーマとは、ドリルであけられた穴の精度や幾何公差、面粗度を整える際に用いられる穴仕上げ加工用の切削工具です。

リーマのコーティング膜にはどのような素材を用いていますか?

当社はリーマのコーティング膜にTiN・TiAlN・TiCN・DLCなどを使用しております。また、最近ではCr、B、Siなどの複合コーティングも使用しております。

リーマの加工径が公差から時々外れてしまうのですがどうしたらよいですか?

考えられる最大の原因は切りくずです。リーマで加工する際に切りくずを噛みこんでしまう事が考えられます。切りくずは下穴加工をした際のドリルの切りくず、リーマの切りくずが考えられます。ですので、切削油の掛け方を工夫して、切りくずを除去する事が考えられます。加工条件を変更して切りくずの形状を変える、工具の形状を変更して切りくずの形状や出方を変えると言う方法もあります。

リーマの加工面にツールマークが入ってしまいます。

ツールマークがついた要因は何かを確認することが重要です。原因は大きく分けて4種類ございます。前工程のドリルがつけたもの、ドリルの切屑がつけたもの、リーマの切屑がつけたもの、リーマ自体がつけたもの。それぞれの原因に合わせた加工条件の見直し、取り代の見直し、リーマの設計が重要になります。

リーマの工具寿命をもっと延ばしたいです。

工具寿命と判断している現象を確認して、その原因を追究し対策を取ります。工具材質やコーティング膜種の見直しは当然のことですが、リーマの基本設計と加工条件を変更することでも改善が図れます。過去には、基本設計を見直したことで工具寿命が約15倍になったという事例もございます。

リーマの注文ロット数はいくらからいくらまでできますか?

リーマのご注文をされる際のロット数の上限はございません。また、試作品として1本からのご注文も承っております。小ロットから大ロットまで幅広く、ご注文を承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。

リーマの製作で、どのくらいのサイズまで製作可能ですか?

当社の過去製作実績では刃径φ1~35まで製作すること可能です。当社ではお客様のご要望に合わせてオーダーメイド品でのリーマおよび工具の製作をしておりますので、刃径φ1以下またはφ35以上に関しては一度お問い合わせください。

リーマの製造における注意点を教えてください。

リーマの製造における注意点は、主に下記の7点が挙げられます。
①振れ精度
②被削材に合わせたリーマの材質の選定
③ねじれの向きや角度
④刃数
⑤食い付き形状
⑥マージン
⑦使用環境下で潤滑が適切に行われるか。(オイルホール)

リーマはどのような業界の製品に使われていますか?

リーマは業界を問わず、高精度の穴開け加工を必要とする製品に使用されています。当社はこれまで、輸送用機器、建設機械、空調機器、航空宇宙業界、半導体、船舶、鉄道、インフラ、食品、医療など様々な業界へリーマを納品し、高い評価をいただいております。具体的には、エンジンのバルブ摺動部の仕上げ加工用や、航空機の機体に開けられたリベット穴を仕上げるリーマなどがございます。

リーマはどのように製造していますか?

当社では超硬、ハイス及びサーメットの3種類の材種でリーマを製造しています。
超硬とサーメットの場合は、円筒研磨後にCNC工具研削盤による溝加工を行い、必要に応じてコーティングという手順で製造しています。一方でハイスのリーマの場合は、旋盤加工後に焼き入れ(熱処理)を行い、その後円筒研磨を施しCNC工具研削盤による溝加工という手順で製造しています。

リーマを製作する上で、東鋼の強みはなんですか?

当社で製作するリーマの強みは高い品質と寸法精度です。また、短納期対応にも力を入れており、径がφ3~25、溝長が1~15Dの超硬ソリッド品でございましたら、受注後最短1週間で納品させていただきます。これ以外の寸法や、ハイス品、ロー付け工具に関しても、ご相談いただければ最短2~3週間で納品させていただきます。

不等分割リーマは製作できますか?

はい、製作出来ます。不等分割リーマを使用することで、ビビりを抑制して真円度を上げたいというご要望や、薄肉材、内径に溝が入っていて断続切削になる材料の加工時のビビり抑制にも効果が有ります。

作成したいリーマの案が固まっていないのですが、相談は可能でしょうか? また、その際に必要な情報はありますでしょうか?

はい、そのような場合でもご相談いただけます。また、ご相談の際にワーク図、加工範囲、使用機種、加工条件等情報をいただけましたら円滑に打合せを進めることが可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

特注のリーマを製作したいのですが、オーダーメイド品の注文はできますか?

はい、当社は多数のオーダーメイドでのリーマの製作実績がございます。お客様で加工される被削材、加工条件、使用用途に沿って最適な材質・形状・精度にてご提案をさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

現在使用しているリーマの寿命を延ばすことは可能でしょうか?

リーマの使用用途や頻度、寿命の要因をお客様よりヒアリングさせていただきまして、最適な改善提案をさせていただきます。また、実際にご使用されたリーマを送付して頂けましたら、寿命の原因を調査し対策案をご提案をさせていただきます。

製作されるリーマの寿命を延ばすことは可能でしょうか?

リーマの使用用途や頻度、寿命の要因をお客様よりヒアリングさせていただきまして、最適な要因改善提案をさせていただきます。具体的には摩耗や面相度の改善のご提案、右刃と左刃、またねじれ角に関する見直しのご提案をさせていただきます。

MTシャンクのリーマは製作できますか?

MTNo.1からMTNo.3まで当社は製作することが可能です。MTシャンクリーマの工具材質として、ハイスや超硬ロー付けに対応しております。

どのような材質のリーマの製造ができますか?

当社でリーマは、ハイス、超硬、サーメット、ステンレスの材料で製作しております。また、被削材や使用条件毎に最適な素材を提案させていただいております。

リーマへのコーティングには、どのようなコーティングが最適ですか?

リーマの場合、刃径公差の領域が5㎛程度と厳しい精度のものが一般的です。それに対しコーティングの厚みは2~4㎛ですので径で考えると4~8㎛乗ってくることになります。したがって、通常のコーティングではリーマに施すことは無理があります。コーティングによっては1~2㎛程度の厚みで出来るものがありますので、その様に薄膜のコントロールを出来る膜種であれば可能です。

スパイラルリーマは、どれほどの面粗度を実現できますか?

過去の実績で、ワーク面粗度3.2Sを実現しております。

>>スパイラルリーマの工具事例はこちら

スパイラルリーマは主にどのような素材を削ることが可能ですか?

主にスパイラルリーマは、アルミ、ステンレス、チタン、炭素鋼、合金鋼、炭素繊維、高硬度材(HRC60未満)などの素材を削ることが可能です。

よくある質問一覧