技術提案事例

- Solution -

段付きドリルのシンニング形状を見直すことで折損防止

段付きドリルの先端部が頻繁に折損してしまいお困りだったお客様に対して、シンニング形状を見直すことで折損防止につながった技術提案事例です。

Before

Before

ご依頼いただいたお客様からは、使用されていた段付きドリルの先端部が頻繁に折損してしまい困っているとのことでした。折損の原因は切りくず詰まりによる場合や工具の剛性不足による場合など、様々な原因が考えられます。そのため、折損の原因調査から抑制までお願いしたいとご依頼いただきました。

After

After

そこで特殊精密切削工具.comでは、お客様へのヒアリングを重ねました。すると、以前より送りが上がっていることが分かりました。回転数は変えていないということから、切りくずの詰まりが原因であると考え、切りくずの排出性向上を狙い、先端のシンニング形状を見直しました。すると、先端部の折損が無くなり、適正な工具寿命が来るまで使用出来るようになりました。

ここがポイント!

折損には様々な原因が考えられますが、今回では切りくず詰まりによる切削抵抗の増加によって工具に負担が掛かったことが原因だと推測されました。そのため、刃先に設けられたシンニングの形状を見直して、より切りくずの排出性を上げる対策を取る事で、切りくずの逃げ道を確保し、ドリルの折損を防ぎました。このように当社は、加工時に何が問題になっているのかを正確に把握し、お困りごとの解決に向けた提案を行っています。お困りの案件がございましたら、ぜひご連絡ください。