技術コラム

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リーマの刃数の違いによるメリット・デメリット

リーマは、どのような工具?

リーマは、ドリルなどで開けられた穴の内面を、より高い精度と滑らかさに仕上げるために使用される回転工具です。エンドミルが材料を削り出して形状を作るのに対し、リーマはすでに存在する穴の内径を精密に拡大し、表面を滑らかにすることを主な目的としています。

>リーマの基礎知識・各部の名称【切削工具の基礎知識シリーズ】

 

リーマの刃数の違いによるメリット・デメリット

円周上の切れ刃の数です。加工面の仕上がりに影響を与えます。一般的にリーマは刃数が多いほど仕上げ面粗さが向上します。リーマの刃数は 3~8 枚刃が使用されます。

リーマの刃数が少ないと切りくず排出性が良くなり、切削抵抗が減少しますが、加工穴の真円度が低下します。反対に、リーマの刃数が多いと加工穴の真円度が向上しますが、切りくず排出性が悪くなり、切削抵抗が増大します。

リーマの刃数は被削材や加工条件などに応じて選択する必要があります。

詳しくはリーマの刃数(下記の表)をご覧ください。

リーマの刃数
刃数 特徴(メリット・デメリット)
少ない 3枚刃 dうぇ

 

・切りくず排出性が良い
・切削抵抗が小さい
・工具寿命が延びる
4枚刃 ・加工穴の真円度が低下する
・切削面の仕上がりが粗くなる傾向にある
多い 5枚刃 ・加工穴の真円度が向上する
・高精度な加工が可能である
・切削面が滑らかな仕上がりになる
6枚刃
7枚刃 ・切りくず排出性が悪い
・切削抵抗が大きい
・工具の摩耗が早くなる
8枚刃

 

 

リーマについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

>>リーマの基礎知識・各部の名称【切削工具の基礎知識シリーズ】

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今回は、エンドミルの刃数ごとの芯厚の違いについて解説しました。切削工具の新規開発や既存工具の改造をご検討の際は、「切削理論」と「材料特性」を熟知している特殊精密切削工具.comにご相談ください。

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