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ダブテールバイト&ホルダーの開発による3条ネジの加工時間の短縮

ネジの3条を同時に加工するダブテール工具とダブテールホルダーを開発して、加工時間の短縮を実現した技術提案事例です。

Before

Before

ご依頼いただいたお客様からは、3条ねじの加工においてスローアウェイ式のネジ切りバイトで1条ずつ加工しており時間が掛かってしまっていて困っているとのことでした。そのため、3条同時に加工できるバイト・ホルダーを提案して欲しい、とご依頼をいただきました。

After

After

そこで特殊精密切削工具.comでは、まずお客様にワーク寸法とネジのリードをヒアリングし、条件に合わせて3条ねじを同時に加工できる刃型を設計しました。また、加工条件から工具剛性が必要であったことやワークの加工数量が多く段取り時間を削減したいというご要望もあり、形状は再研磨性の高い立刃バイトの1種であるダブテールにて提案しました。ホルダーについては、NC旋盤加工用にシャンク形状を設定いたしました。また、内径加工に使用する場合にヘッド部の大きさが制約を受けるために、それにあった強度設計を実施しました。その結果、加工時間を1/5~1/3程度に短縮することができました。また、スローアウェイチップ同様にダブテールを交換するだけという段取り時間で加工すること出来ました。

ここがポイント!

当社ではバイト・ホルダーを一貫して設計するため、お客様のそれぞれの加工に合った工具の提案が可能です。たとえ製品寸法をそのままバイト・ホルダーに反映させても、実際の加工では様々な切削現象が発生します。そのため、製品形状や製品寸法から補正計算を行った設計が重要となります。また、高精度でロット内で同じ高さや幅、厚みに合わせて工具を製作出来ますので、スローアウェイチップと同様の段取り時間にすることも可能です。高精密な工具をお探しの方は、ぜひご連絡ください。