こちらは、産業機器向けの総型エンドミルです。サイズは、φ30×φ20×114になります。

依頼背景としては、ステンレス鋼の中で最も硬度が高いSUS440Cを加工するためのエンドミルを製作したいとご相談いただきました。

特殊精密切削工具.comがお客様にヒアリングしたところ、熱処理前の荒加工用と熱処理後の仕上げ加工用の2種類を用意したいとのことであったため、荒加工用としてニゲを大きく取って切りくずの排出性を良くしたほか、TiAlNコーティングを付加して長寿命化しました。その結果、テスト加工も良好で、量産ラインで使用することとなりました。

近年、高硬度材加工用の工具の需要は高まってきておりますが、特殊精密切削工具.comを運営する株式会社東鋼では、加工環境に合わせた材質・コーティング膜種の選定から、形状の最適化、そして超硬で高硬度材を加工するためのノウハウを持っております。