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エンドミルの外周すくい角がプラスの場合、マイナスの場合の違いとは?

エンドミルの外周すくい角の設定角度は10°です。

すくい角の角度がプラスかマイナスかにより形状が大きく2つに分類されます。すくい角がプラスの場合はポジティブ形状でポジティブレーキとも呼ばれ、マイナスの場合はネガティブ形状でネガティブレーキとも呼ばれます。

一般的には、切削抵抗が小さいポジティブ形状のエンドミルを使用しますが、高硬度材を加工する際は、刃先強度が高いネガティブ形状のエンドミルが最適です。

詳しくは、外周すくい角がプラス(ポジティブ形状)の場合とマイナス(ネガティブ形状)の場合とをまとめた下表をご覧ください。

 エンドミルの外周すくい角
外周すくい角形状 プラス(ポジティブ形状) マイナス(ネガティブ形状)
特徴
  • 切れ刃が鋭利で、切削抵抗が小さい
  • 低速加工でも良好な面粗さを得られる
  • チッピングが起こりやすい
  • 軟質材の加工に最適
  • 低速加工では切削抵抗が大きく、面粗さが低下する
  • 高速加工では良好な面粗さを得られる
  • チッピングが起こりにくい
  • 高硬度材の加工に最適
被削材  銅、アルミ、ステンレス、樹脂、生材、調質鋼 など  高硬度鋼、鋳鉄 など

 

エンドミルについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

>>エンドミルの基礎知識【切削工具の基礎知識シリーズ】

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今回は、エンドミルの外周すくい角がプラスの場合、マイナスの場合の違いについて解説しました。切削工具の新規開発や既存工具の改造をご検討の際は、「切削理論」と「材料特性」を熟知している特殊精密切削工具.comにご相談ください。

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